メダカ飼育や水槽の基礎知識、及び私的見解みたいな・・

これは産まれてまだ1日,2日 の子メダカのプチストーリーです。

普通60倍の倍率では、子メダカは動きが早過ぎてカメラになんて収まりません。しかし、この子はジッとしています。撮っている時は、変な子、不思議と思っていましたが・・、いや、この子には、事情があったんですねぇ、わかりますか?事情・・

x60

後からよく見ると不思議なものがチラチラと写っています。どうも体に何かが巻きついている様で、多分水性ミミズ。短縮していますが、この間3分程です。この子はどうなるのか・・?

この続きが下の映像です。

糸ミミズをふり解こうとして、もがいています。

この後は元気に泳いで、もう60倍の倍率では撮れなくなってしまいました。

この糸ミミズは以前は一杯水槽内にいました。水草に巻きついたり、水中をフワフワと糸の様に泳いでいましたが、気が付くともう1匹も姿がありませんでした。

多分、大人のメダカが食べたんだと推測。ミジンコも糸ミミズも別水槽で隔離しなければ・・

だって、メダカの大好物の生餌、食べた時の活力が違いますよね〜。

この後(8.3、糸ミミズを獰猛に食べる成長した子メダカ(8.26)の映像を「小さい者クラブ」に置きました。

↓偶然飛び込んできた同じ水槽(7cm)の、子メダカの200倍のエイリアン顔です。

何故だか、逆立ちしてどこか調子が悪いのかなと思っていたら、プイッと何処かに行ってしまいました。チョロチョロしてるのはケンミジンコで、点々と写っているのは、それらの幼生だと思います。

子メダカって、変な事をするんですね・・

 

映像が映らない方、flashplayerが必要です。無料ですのでダウンロードしてご覧下さいね!!

「メダカについて」のページでは、卵、メダカやカダヤシの違い、雌雄の違い、図解をのせています。

「小さい者クラブ」では、卵の映像をのせています。面白いです!

 目 次 

      ・子メダカの飼育

      ・水質について

      ・赤玉土を入れてメダカ水槽を作る

      ・水槽には何匹位が適当な数なのか

      ・産卵を始める時期

      ・子メダカのエサについて

      ・カルキ抜きについて

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子メダカの飼育

18818h5

上の映像の子メダカです。

水の中の植物プランクトンを動物プランクトンが食べ、それを子メダカが食べます。

ケンミジンコやミジンコ、糸ミミズ、クマムシ等・・、一杯いて、それらの子供もいます。

そんなプランクトンが水中にいる事が魚にとっては生きるか、死ぬかの分かれ道なのです。

エサだけでは、ダメなんです。

それが自然の掟。

 

適当な入れ物に、赤玉土(底に5cm〜10cmの厚さ)を入れ、水を入れ、2日ほどカルキ抜きも兼ねて日光に当てます。それから、安全になった水に親水槽やペットショップの水草を植えます。水草には、それまで育った水環境のプランクトンが付いています。太陽に当てればそれらが増殖して時間が経てば魚に適したプランクトンのいる水が出来ます。

メス

水草はしっかりと土に根を植えましょう。明るい場所でもう2,3日置き、子メダカを入れてください。メダカは口の大きさより大きい物は食べようとしない為、コケやプランクトンが必要なのです。餓死を避ける為にも、ゆっくりと時間をかけましょう。

これが出来上がれば、子メダカが育つのは成功したのも同然です。

↓ペットボトルの中のメダカ達です。この中で卵から育ちました。

↑上のように随分、大きさの違う子メダカ(写真では3匹)を狭い環境で飼育しています。

このペットボトルで卵から4匹とも育ってきました。2週を過ぎてくれば、そのままの数で大きくなってきます。

 


18818h2メダカには、自然がいいに決まっていますが、しかし狭い水槽飼育となると、自然を出来るだけ真似て、水草や隠れる場所が多い環境が是非とも必要なのではないか思います。

外置きのメダカ鉢では、大人のメダカに混じって、孵ったばかりの稚魚も水草に隠れて育っています。

ヒヤヒヤものですが、まだ、小さな子メダカも多い植木鉢水槽なので、育つ確率も高いと思います。


水質について

水の管理は、基本でありながら、目に見えるもの少なく、試薬を使ったPHテスト等で行うしかありません。

エサの食べ残しが多く出る場合、水は酸性になってきますが、メダカはそれほど水の汚れを気にしません。食べ残しが多い場合は、少なくやればいいし、沈殿したエサが多くある時は、スポイトで取れば問題ありません。よく観察すれば、次第にエサをやる量も覚えてくるものです。メダカがエサを待っている様子が見られるのが、大切です。小さな水槽ほど、簡単に酸性になってしまうので注意が必要です。

19625 水質というと、水がきれいじゃないといけないというイメージがありますが、それは人がいうきれいとは違うものです。コケ等植物プランクトン、微生物や酸素を多く含んだ豊かな水こそが、生き物にとっての美しい水なのです。

生きた水が一番大切な要素なんですね。人にとっての空気と同じです。だから、これは超ムズカシイ・・です。コケが発生して、透明度が落ちても、決して悪い環境ではありません。水がきれいなのでコケも育つのです。そのコケは太陽があたれば酸素を発生させ、しかもメダカのエサにもなります。

しかし、掃除の時は必死で取ります。水槽の中が見えなくては、面白さは半減してしまうでしょ?
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赤玉土を入れてメダカ水槽を作る

 どうも土を下に入れると、水草が良く育ち、プランクトンも多く、水質も一定して、安定した水槽になるようです。

園芸用の赤玉土(無菌)に、水田のドロや川砂、庭等(微生物あり)を少しだけ混ぜて土を作り、水を入れて水草を植え、水槽を立ち上げます(1週間位おく)。水の中に動く点の様な物や、ヒル、2mm位の細長い物や、けっこう気持ち悪い物がいます。でも、食べ残しを食べてくれるし、悪さも少ししかしません(たまに、するかも・・)。

いやなら、水だけを池や水田から取ってきて、暫く様子を見て(点がいるかどうか)、赤玉土と水を入れて寝かせてあった(1.2日)水槽に入れます。水草等を植え、更に、2,3日おいてから、メダカを入れましょう。

水草はメダカの隠れ場所にもなり、産卵場所にもなります。水草に大きな要因があると思われます。水草が大きく育つ環境が大事であり、目で見えるきれいな水槽のバロメーターです。

水草を沢山入れた水槽には、 メダカにとっても良い事があり、見た目の癒しの効果もあります。

・・が、しかし、面倒な事もあります。水草に付くコケや腐った葉、日々成長する水草が癒しどころか、悩みの種にもなりかねません(いや、なってます)。手入れの要らない理想的な水草などは無く、多少でも面倒を見てやらなくては・・、って事で、一番良い水草といえば、ウィローモスです。

185184メダカは好んでこのモスに卵を産みます。

流木に糸で巻きつけて、植えつけたり細工も自由に出来ます。稚魚が大きなメダカの中で育つ温床にもなります。大きなメダカが入り込めないほどモッサモサにする必要がありますけど・・・。

弱い光の中でも枯れる事なく、汽水(塩水)でも平気なオリガミ付の水草ですよ〜〜!!


 

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水槽には何匹位が適当な数なのか?

npet623一般に言われているのは、1リットルで2匹とか1匹とかです。自然界ではもっと大きなスペースで魚達は生きています。

しかし、私の場合ですが、1.5リットルのペットボトル(横置き)で6匹が育ち、しかも、産卵して稚魚まで孵っていました。横置きのペットボトルではセイゼイ0.8リットル位しか水はありませんでした。

水の量に加えて、空気と接する面積も重要です。このペットボトルの場合は、空気と接する面積はボトルの断面積と同じなので、水に対しては大きいといえます。

水の量は多いに越した事はありませんが、だからといってこれさえあれば大丈夫というものでもありません。

メダカの側から見ると、逃げ込める安全な森や、美味しいコケ畑が必要なんですよ、きっと。

pb11884この水草の込み具合がわかるでしょうか?

狭いので3,4匹という数が、実は難しい数です。

オスが2匹いる場合は、激しい闘争をして、逃げ場もない場合、弱い方を追い詰めて殺してしまいます。

 特に、発情期ともなると、闘いは熾烈を極めます。自然の掟で仕方ないという事もいえますが、逃げ場を1ヵ所でも造る工夫もしましょう。遊んでいるように見えて、メダカ達は命がけの闘いの日々を過ごしているのです。一生懸命の日々は、涙ぐましいばかりです。

 

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産卵を始める時期

19625昼の明るい時間の長さが12.5時間以上で成熟したメダカは、産卵を始めます。

春になって初めて産卵を始めたのは、去年(h17)は4月20日、今年(h18年)は5月6日でした。

最短成長記録は、去年5月5日に生まれて7月初め位、生まれて約2ヶ月程で産卵を始めました。

19625発情期にはオスのハラビレが黒くなり(写真左)、メスの前でハラビレを見せたり体を回転させたりして、メスを誘うそうです。

こんなオスがいるところ、オス同士の闘争があり、メダカの数が少ない水槽では注意が必要です。オスでもハラビレも黒くならず、逃げ惑う弱い子もいます。隠れる場所を作ってやりましょう。

メダカが卵を産む環境は、水草だと言われています。


19625見ていると、卵に細い透明の糸が付いていて、一個づつ水草に巻きつけたり、引っ掛けたりしているようです。だから、水草を必ず入れてあげましょう。しかし、メダカはそのつもりでも、底に落ちている卵も多いんです。(写真→はメス2匹)

 ストレスを与えると卵を産みません。ストレスというと、メダカを怯えさせる事です。ろ過機の水流が強すぎたり、

水草等の遮る物のない見通しの良い空間では、メダカは怯えて、ちょっとした振動でも動揺して、飛び出し事件も起こします。ウチでは水槽の上まで10cm以上あけて水を入れていますが、それでも、飛び出し事件を起こしています。掃除や移送を余儀なくした後などに、事件が起きています。

19625卵を産むようになると、水槽内が少し騒がしくなってきて、テリトリーを守るような行動をするようなります。午前中に産んで、メスは腹に卵を付けて泳いでいます。昼過ぎまでに水草(ウィローモスとかホテイアオイの根とか)に付けてしまうようです。

目が慣れてくればすぐに見つかるようになるでしょう。

19625私は手で水草を触って、硬いコツンとした卵を別の小さな容器に取ります。この容器は一時的な孵化場所なので土は要りません。

逆に微生物は卵にとっては、とても危険な敵です。5つほど居た孵化寸前の卵を全部何者かに食べられた事がありました。ショックな事でした。

滅多にはありませんが、孵化寸前というのは危うい時期なのです。

メダカは口の中から何か酵素を出して卵の固い膜を溶かして薄くし、誕生の準備をするのです。

こんな事がないように、卵は水に塩をホンの少し入れるか、水道水に卵をそのまま入れます。

卵の膜は固く、水道水や薄い塩分には負けません。孵化するまではそのままの仮住まいさせて、観察しましょう。

 1877稚魚になる頃には、水道水の毒性も消えて無害になっています。稚魚はスプーンですくって(小さいうちは簡単です)、ベビー用水槽に引越しさせます。

小さな容器でも構いませんが、めだかはああ見えても、気が荒いし、狭い水槽だとケンカが絶えず、弱い固体が消えていってしまいます。

だから水草で隠れる場所を多く作ってやると、狭くても割と上手に隠れるようです。

秋から初冬にかけての産卵は難しいものがあります。ベビーから少し育っていれば(1cm以上)寒くなって10度以下の気温でも平気です。

しかし、1cm以下の大きさで10度以下では、春までに半数以上が居なくなってしまいます。又、何とか生き延びても、生きるのに精一杯で、春になってもなかなか成長せず、ベビーのままです。なかなか、気のもめる子めだかになります。12月になってベビーや卵が多いなら、ヒーターを使います。

しかし大人のメダカにヒーターを入れて、照明時間を長くしていると、いつまでもメダカは産卵を続け、体力消耗をし、寿命が短いと言われています。

数を増やす目的でないのなら、ヒーターはベビーだけの方がいいと思います。

照明のない外の植木鉢水槽では11月には、卵を付けていません。

 

子メダカのエサについて

 メダカは、生まれてから2,3日は卵の栄養を持っている為に食べません。

それ後、ベビーが食べ始めます。この時、エサの量は少なく、回数を多くやった方がいいそうです。食べ残しが多く出ると水質が悪くなるので、加減が大事。食べ残しがいつまでも浮いていてはダメです。うちでは3〜4回、爪楊枝の頭の部分に乗る位を1回分、4,5匹にやります。確かに随分、大きくなってビックリしています。

food子めだかにはメダカ用ベビーフードの他に、めだかのえさや乾燥赤虫等を写真のようなすり鉢で、3日位を細かく砕き、粉状になったものをやります。

ベビーフードだけやってればいいっていうのは、やっぱりダメで、まだ、透明のうちに死んでしまうのは、餓死が多いそうなんです。

メダカは自分の口より大きな物はあまり食べようとはしない為、どうしても小さな小さな口にも入るコケ等やプランクトンの多い環境が必要なんだと思います。

対処法は親達が住んでた水(微生物がいる)や土、水草を入れたりすると、割りと安定して育ちますよ。全て新しい水や土の場合は、微生物の発生や水草の根付く期間が必要で、1週間位は立ち上げにかけてください。よく太陽に当てるとコケも発生して空中からも微生物が入り込み、カルキも抜け、子めだかに良い環境になってきます。

この水の放置期間(1週間以上)が必要なのです。

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水槽の水を作る時、カルキ抜きはしていますよね?!

-水道水に消毒の為、微量入っている塩素の事を考える-

  塩素というのは、よく漂白剤に使ってあり、直に手に付くと、ヌルヌルして、服に飛んだりすると白く色抜けするアレです。水道水にはほんの少しだったかが入っていて、人体への影響は殆どありません。

1877でも人には微量でも、稚魚や、微生物達には猛毒なので、中和剤とか、浄水器とか、太陽光にあてるとかで、塩素を抜く必要があるのです。

実験では真夏直射日光では1時間位ですっかり塩素分は抜けるそうです。



  私は、水は追加の為に少ししか使わないので、中和剤の量の入れすぎが恐くて中和剤は使いません。私のカルキ抜き法は、1.5リットルのペットボトル2本に水を入れて、日当たりの良い所に置いています。紫外線が塩素の電離化を無効にする・・・・、という訳ですが、さっぱり、サッパリわからない理屈であります。

でも、紫外線が大切なのだそうです。暗い所では、塩素は3日たっても1週間たっても塩素のままで、水道管の中と何等変わりません。電気の明るさも有効ではありますが、これも3日たってもまだ、毒性は消えません。
 塩素の消毒効果は、エビや微生物に対しては効果絶大なので、しっかりと塩素分は抜く必要があります。安定している水槽でも、一瞬で水質は変わってしまいます。

19625それは微生物に多大な影響を及ぼすからだと思います。

特に夏は、微生物が活発に繁殖する時なので、とても注意が必要なです。微生物が活発過ぎてもいけないし、かといって居ないようではもっといけない結果になります。

夏は現状をキープするのに特に水換えが必要な時期ですねぇ。油断は禁物です。バランスを保ちましょう。

赤潮の発生、水槽版を引き起こさないよう、半分位を水換えします。水換えの時、コケやヒラマキガイ(写真←)やモノアライガイ(写真→)等、増殖が止まらない厄介者達を撲滅するチャンス。

特に、ヒラマキガイはメダカの様な卵を分散させて産んで、取る事も出来ません・・・。ギブアップ状態が続いています、うちでは・・。誰か教えて、コイツの天敵を。

浄水器があれば、完全に塩素を除去し、大量の水交換も簡単なんですがねぇ〜。

大量の水を作る時には、バケツ、四角の箱状の物、ゴミ箱、ペットボトル等、ありとあらゆる物に水を入れ、3,4日お日様に当ててカルキ抜きの水を作る身としては、水交換は、たまに、ポチポチ行う事しかできません。

準備万端整えて、いざ!という訳、大変なのです。

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